2023年11月 香港雑記
ここ数ヶ月間で2人の香港のDJと知り合ったため、彼らから現地に関する情報収集をすすめ、香港に行こうと決めた。
前回の韓国旅行で味を占め、安いプランを選んでみたら空港泊が必要に。羽田空港で前夜12時から仮眠を行い、朝4時に受付、6時の始発で出発。
香港国際空港への約4時間のフライト中、広東語と英語、日本語が混じる機内。途中2時間は乱気流に巻き込まれ、トイレに行けずつらい状況が続く。朝食も摂れず、何かの修行のような機内。
飛行機の中ではSF作家樋口恭介のエッセイをずっと読んでいた。中国に赴く話が興味深い。読んでいたら向かいの親御さんの服にThe future is pastとプリントが。本当にそう思う。
個人的には1997年ぶりの香港。相変わらず、古い建物と新しい建物が混在したカオスな街。インド系や中東系の人たちも街に増えた。道を走る車の1/3はテスラ社製だった。
空港到着後この後散々活用する2階建てバスでMong kokへ。知人オススメの飯屋でチキンとトマトの煮込みがかかった大ボリュームなライスを食べる。
香港の飲食店の机や床はお世辞にもキレイと言えない。このためナプキンを持参して自分でテーブルを拭いたり除菌する人の姿が見られた。英語も通じないことが多く、中には団体客贔屓で個人には注文を取りに来ない人気店もあり、辟易してすぐ店を出てしまった。
宿にチェックイン後、今回自分の依頼を受託してくれたレコード店兼雑貨店のShop at yearsへ。7インチオンリーのインストアDJ中、20〜30人程度の人が来てくれた。客の多くがDJで、持参した7インチを沢山買ってくれた。香港では7インチの文化はない。19時から21時までのDJ後、多くの人に声をかけられた。この後クラブに遊びに来ないかと誘われるも、前日から殆ど寝ていなかったので宿に戻り泥のように眠る。
今回の旅で香港のレコード店を5〜6店程回ったが、新譜と再発のみの若者向け新店が多く、欲しかった香港産ポップスは2件しか置いていなかった。そして高い。香港産ポップスの中古は2000円ぐらいから10000円以上まで。何故かCDも同様の価格帯だった。
中古レコード店で一緒に売られていたアンプなどから、現地でレコードはDJよりもオーディオマニア向けの商材と感じた。
このため、友人知人のDJ達はseratoなどをメインに活用しており、安い中古レコード、特にヒップホップやクラブ系12'を渇望していた。東京のディスクユニオンに行った際に大量に仕入れていると聞いた。
このような状況なので、不要になったヒップホップのレコードを彼らの手に渡るように準備しようと思った。